女の子の歩き方1

1月 7th, 2012

「明日さ、夕方にふたりで歩かない?」
昨晩、突然の電話で、友達のゆのかからそんな誘いを受けた。
(夏にむけて、あと5キロは体重を落としたいなあ……)なんてぼんやり思いつつも、
一度もダイエットらしき行動に移すこともなく、ごろりとソファに寝転んでチューペットをすすっていた私は、
「べつにいいけど?」
そう軽く答えて、ゆのかの話に乗った。
次の日、ゆのかは約束どおり、夕方6時ごろに私を家まで迎えに来た。自分の水色の車に乗って。
「ちょっと、車できたの……?」
Tシャツにハーフパンツ姿の私は、玄関先でゆのかが車から降りてくるのを出迎えた。
「おっす、サホ。いいね、短パン似合うじゃない」
「ゆのか。なんで車なのよ。歩くんじゃなかったの?」
ゆのかは自慢の長い髪をアップにまとめて、首にタオルを巻いていた。
このスタイルだけ見ると、やる気だけはありそうに見える。
でも、ゆのかの家から私の家までは、歩いて5分の距離にある。
本気でウォーキングをする気なら、わざわざ車でやってくるはずがない。
「だってー。サホの家まで、坂道だらけなんだもん。ここに来るまでに疲れ果てるよ」
「歩くのが目的なんだから、いいじゃないの」
「いいの! ここからまだ車で行くんだから」
「はあ?」
私はゆのかの目的がわからず、思い切り顔をしかめた。
中学生の頃から幼馴染のゆのかと私は、高校を卒業してから初めて別々の道に進んだ。
大学は離れたけれど、マメに連絡は取りあってきたし、なにかあったときいちばんに頼るのは、ゆのかだ。

PR

スーツハウス
激安スーツの通販サイトならスーツハウスへ!!


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

未分類